音楽の力
マエストロ・ムーティの長文の興味深いインタビューが西海岸のメディアに載っています。
演奏後に拍手喝采をもらうことではなく、音楽の力を使って人々を助けることに熱意を感じているマエストロです。
マエストロはthe Illinois Youth Centerを2度訪れていますが、そこのメンバーがシカゴ響の《カルミナ・ブラーナ》のリハーサルを施設の指導者とともに聴きにきて、非常に感銘を受けていたことを語っています。
また、シカゴ響について、ヨーロッパにいた頃、金管の評判の高さを聞いていたけれども、実際に指揮してみると、弦も木管も打楽器も素晴らしく、非常に美しい、この作品はうまく演奏できてもあの作品はできない、というようなことがなく、最高のオーケストラのひとつだ、と称賛しています。
今回、委嘱作品を二つ、シカゴ響と演奏して成功を収めましたが、インタビュアーが、マエストロが現代音楽の擁護者だということを知っている人はあまりいないのではないか、とたずねると、フィラデルフィア管でもスカラ座でもたくさんの現代音楽、委嘱作品を演奏してきた、モーツァルトを指揮できれば、現代音楽は指揮できる、その逆は必ずしも成り立たないが、と言い切っています。
指揮の極意については、腕はオーケストラをまとめるためのものであり表現を強調するものにすぎない、クライバーが自分に言ったように、指揮せずに指揮することができたら素晴らしい、今の自分は若い頃よりも、腕を示威的に使い、見せる指揮をすることは減った、と語っています。
また、国家の補助のないUSAのオーケストラにおけるパトロンたちとのつきあいについて、音楽の話ならばする、パトロンたちと必要以上の社交的な時間はもっていない、シカゴでもフィラデルフィアでも、そのことを尊重してくれている、パトロンの助けがなくては活動できないけれども、そのことは、音楽家がパトロンたちに膝を折らなければならない、という意味ではない、と明確に語っています。
http://www.contracostatimes.com/columns/ci_19880394
2012年2月11日Contra Costa Times
Chicago Symphony music director Riccardo Muti talks about the power of music and his S.F. visit


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