リッカルドとは常によい関係
マドリードで《フィデリオ》を上演したマエストロ・アッバードのインタビューがスペインの新聞に載り、とても興味深く読みました。
北イタリア出身であることが大きくとりあげられるマエストロ・アッバードですが、このインタビューでも語っているとおり、アラブの地に祖先をもち、幼い頃からその世界に触れています。マエストロ・ムーティと同じ、地中海の人でもあるのです。マドリードやセビリアのもつアラブ的雰囲気に親近感を覚える姿に、マエストロ・ムーティを想いました。
また、マエストロ・アッバードは、イタリアの政治状況に比べて革新的ともいえるサパテロ政権に興味を示しています。けれども、たとえ、キューバやベネズエラの音楽状況に深く関わっているとしても、その中では、自らの政治的コミットメントと音楽活動を分けて考え、あくまでも文化的なコミットメントだとしているマエストロ・アッバードです。マエストロ・ムーティ同様、音楽の持つ力への信頼が感じられます。
ちょうど、ベルリン・フィルの音楽監督ラトルに関する報道で、同管はラトルのような同僚タイプではなく、君臨するタイプを好むようだというコメントが見られましたが、マエストロ・アッバードもまさしく、それ、自分のことは「マエストロ」ではなく「クラウディオ」と呼んでくれ、と言い、開放的な態度でベルリン・フィルを驚かせた、とこのインタビュー記事にも書かれています。
そして、ここで対比されているのが、スカラ座では専制的な音楽監督であり、結果、その地位を追われることになった、と記事が言うところのマエストロ・ムーティです。
二人が互いをライバル視している、というのは、新聞の話だとマエストロ・アッバードはいなし、リッカルドとはこれまでいつもいい関係だった、さらに、コラボレーションもある、として、ケルビーニ管、モーツァルト管などを合同させてベルリオーズ テ・デウムをボローニャで演奏するプロジェクトについて語っています。
“Riccardo y yo siempre hemos tenido una buena relación. Ahora vamos a colaborar. Nos juntaremos la Orquesta Mozart con su Orquesta Cherubini para hacer el Te deum de Berlioz en Bolonia”
2008年4月27日 EL PAIS
"Me llamo Claudio, no maestro"


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