71 posts categorized "インタビュー:歌手など"

Sunday, 27 April 2008

リッカルドとは常によい関係

マドリードで《フィデリオ》を上演したマエストロ・アッバードのインタビューがスペインの新聞に載り、とても興味深く読みました。

北イタリア出身であることが大きくとりあげられるマエストロ・アッバードですが、このインタビューでも語っているとおり、アラブの地に祖先をもち、幼い頃からその世界に触れています。マエストロ・ムーティと同じ、地中海の人でもあるのです。マドリードやセビリアのもつアラブ的雰囲気に親近感を覚える姿に、マエストロ・ムーティを想いました。

また、マエストロ・アッバードは、イタリアの政治状況に比べて革新的ともいえるサパテロ政権に興味を示しています。けれども、たとえ、キューバやベネズエラの音楽状況に深く関わっているとしても、その中では、自らの政治的コミットメントと音楽活動を分けて考え、あくまでも文化的なコミットメントだとしているマエストロ・アッバードです。マエストロ・ムーティ同様、音楽の持つ力への信頼が感じられます。

ちょうど、ベルリン・フィルの音楽監督ラトルに関する報道で、同管はラトルのような同僚タイプではなく、君臨するタイプを好むようだというコメントが見られましたが、マエストロ・アッバードもまさしく、それ、自分のことは「マエストロ」ではなく「クラウディオ」と呼んでくれ、と言い、開放的な態度でベルリン・フィルを驚かせた、とこのインタビュー記事にも書かれています。
そして、ここで対比されているのが、スカラ座では専制的な音楽監督であり、結果、その地位を追われることになった、と記事が言うところのマエストロ・ムーティです。
二人が互いをライバル視している、というのは、新聞の話だとマエストロ・アッバードはいなし、リッカルドとはこれまでいつもいい関係だった、さらに、コラボレーションもある、として、ケルビーニ管、モーツァルト管などを合同させてベルリオーズ テ・デウムをボローニャで演奏するプロジェクトについて語っています。

“Riccardo y yo siempre hemos tenido una buena relación. Ahora vamos a colaborar. Nos juntaremos la Orquesta Mozart con su Orquesta Cherubini para hacer el Te deum de Berlioz en Bolonia”

2008年4月27日 EL PAIS
"Me llamo Claudio, no maestro"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 17 April 2008

メストレのインタビュー

ウィーン・フィルのハープ奏者、メストレのインタビューを楽しく読みました。昨年PMFでの指導ぶりをリハーサルで見ることができたのを、嬉しく思っています。

ミュンヘンで出会ったお連れ合い(堪能なドイツ語は彼女のおかげでもあります)との間に、お嬢さんがいるそうです。

バイエルン放送響で2年半演奏したあと、ウィーン・フィルに移りましたが、ミュンヘンではマゼール、マエストロ・ムーティなどの指揮者のもとで演奏しています。

マエストロについては、こう語っています。

熱心で誠実な指揮者です。常に100パーセントを望む人で、まあまあ、ということを許しません。そのカリスマ性については、私が説明する必要もないでしょう。昨年、彼がウィーン・フィル楽団長Clemens Hellsbergにこう言ったのは、私にとって大きな栄誉でした。「もうわかっていると思うけれども、ウィーン・フィルには最高のハープ奏者がいますね。」

2008年4月16日 OOE Nachrichten
Einst verliebt in die Harfen-Lehrerin

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 06 April 2008

Alsopのユーモアある一撃

スカラ・フィルの指揮台に女性としてはじめて立つMarin Alsopは、マエストロ・ムーティのコメントについて繰り返し答えを求められたようで、燕尾服を着ないこと、《オテロ》を指揮しないこと、といった質問は、もうたくさん、と楽しそうに笑う一方、質問を打ち切り、マエストロについては、とても尊敬している、どれほど反響があるか、深い考えなしにそう言ったのだろう、とコメントしています。彼女はエリザベス女王やサッチャー元首相がいるGBが好きなのだとか。

2008年4月5日 Il Giornale
Marin Alsop, il podio si tinge di rosa

2008年4月5日 Corriere della Sera
Traguardi L'americana Marin Alsop alla guida della Filarmonica per tre serate

2008年4月5日 La Stampa
La direttora della Scala
"Caro Muti il podio e' rosa"

Corsera紙は、当然のことながら、長文のインタビューを大きく掲載しています。彼女の最後の言葉が、予想されたといえ、面白かったです(スタンパ紙も同じ)。

「夢はスカラ座で《オテロ》を指揮すること、客席にはマエストロ・ムーティがいて。」

彼女には、がんばれ、とエールを送ります。
(政治的主張はどうあれ、マーガレット・サッチャーやヒラリー・クリントンを、心情的に応援してしまうのです)

感性の性差については、感性が経験・体験によって養われるものだとしたら、現在のところは、ないとはいえないだろう、と思います。ある意味、環境的、歴史的な定義に過ぎないと考えています。
現在は男性の感性と呼ばれ、あるいは現在のところは女性の感性と呼ばれているもの、その双方を備えた芸術家の存在は、決して非現実的ではないと思います。
そうですよね、マエストロ!

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Saturday, 05 April 2008

ウルマナにとってナンバー・ワン指揮者は

スカラ座でマクベス夫人を歌ったウルマナが、インタビューで、マエストロ・ムーティは自分にとってナンバー1の指揮者、と語っています。

ウルマナはシャイーが指揮するスカラ座でアイーダを歌いましたが、この記事によれば、2009年には再度バレンボイム指揮のもと、スカラ座でアイーダを歌い、このバージョンをスカラ座はそのまま日本にもってくるようです。

いろいろな指揮者と共演していても、彼女にとってのナンバー1はマエストロ・ムーティだとのこと。スカラ座からマエストロが去ってしまったことを惜しんでいます。

「彼がいないのはショックです。幸運なことですが、2010年にメトロポリタン歌劇場で再会します。《アッティラ》です。」

こうやってマエストロを待っている人が、数限りなくいます。わたしも、もちろん、そのひとり、mutiana。

2008年3月31日 la Repubblica
Con la Callas come modello

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 29 February 2008

シュルツのインタビュー

雑誌The Flute最新号にシュルツのインタビューが載っています。
彼の60歳記念のために作曲された作品が今春、ウィーン・フィルとの共演でやっと演奏されますが、指揮をするマエストロ・ムーティが多忙なため、シュルツが62歳になってからお披露目されることになったと、笑って語っています。

The Flute 第92号
Cover Story ウォルフガング・シュルツ
アンサンブルの楽しみを語る

http://www.alsoj.com/SHOP/F92.html

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, 13 February 2008

オイディプスとアンティゴネ

ローマからパリに移り住んでいるキアラさんのインタビュー記事を読みました。
マエストロ・ムーティについてたずねられるのは常のことですが、答えに深い愛と強い絆を感じました。

アンティゴネは、年老いた盲目のオイディプスの後を追い、愛情溢れる想いで見守り、世話し、そして、オイディプスは流浪の後、至高の死を迎える。

(娘でなくても、この気持ちは同じです...。)

2008年2月11日 Il Tempo
Chiara Muti: «Il teatro, una necessità»

Che rapporto ha con lui?
«Un rapporto Edipo ed Antigone».
È innamorata?
«Sì».

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, 14 January 2008

幸四郎

幸四郎が大好きです。
江守徹との《アマデウス》を堪能させてくれ、NHK大河ドラマ《山河燃ゆ》では学生服姿まで見せてくれました。
また、マエストロ・ムーティと歳も芸術への態度も近く、自らの芸術に厳しい孤独な姿、孤高の人であるところに、いつもマエストロの姿を重ねています。
いいインタビューを読みました。

2008年1月12日 朝日新聞朝刊
フロントランナー 歌舞伎俳優 松本幸四郎さん

―「ラ・マンチャの男」という作品に対する印象は?

(略)「夢はそれをかなえようとする心意気」ということを言っているのですが、(略)つくづく思いました。60歳を過ぎてから見る夢こそ本当の夢だ、と。

―いつまでも若々しいですが、その秘訣は?

「髪もふさふさで、奥さんもきれいで」なんて周囲から言われて照れますが、僕は「親がちゃんと生きていてくれたから」と答えています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 10 January 2008

理想的な人

今週の土曜日に、メトロポリタン歌劇場でのロジーナでUSAデビューするElina Garanca のインタビューが、今日のニューヨークの新聞に載っています。
姓はGaranshaと発音するそうです。

マエストロ・ムーティと何度か共演していますが、彼女はこうコメントしています。

「ムーティは理想的な人です。リハーサルでは、最も細かなディーテールにも時間をかけます。」

ガランシャとのオペラの共演が待ち遠しいです。

2008年1月10日 The New York Sun
Opera's Switch Hitter

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 02 December 2007

フリットリのマエストロへのかわらぬ支持

遅くなりましたが、マエストロ・ムーティとケルビーニ管のコンサートに出演したフリットリのインタビューを紹介します。
来年の来日公演が待ち遠しいです。

彼女がマエストロに寄せる厚い信頼と深い共感には、いつも感激します。同じ仕事をする者にしかできない形でマエストロを支えている姿を、とても羨ましく思います。
わたしも、ファンとしてできる限りのことを尽くしてこれまでマエストロを応援してきましたし、これからもそうしていきます。それが、心に人生の灯りをともしてくれたマエストロへのお礼です。

2007年11月17日 Liberta'
«Tra me e Muti c'è grande empatia»

フリットリさん、ペルゴレージとポルポラの再演はどう進んでいますか。
「とてもうまくいっています。パドヴァでも演奏しています。素晴らしい聖アントニオ教会で昨晩演奏しました。このプログラムはマルタで始まりました。そこで成功しましたし、ピアチェンツァの聴衆にも気に入ってもらえるよう、願っています。非常に洗練された音楽として扱われています。マエストロ・ムーティはこれらの作品を愛していて、彼にとって根本にあたるものです。」

あなたはマエストロ・ムーティによって「見出され」、たびたび共演しています。
「私はまずマエストロ・ムーティのオーディションを受け、すぐにウィーンの《コシ・ファン・トゥッテ》で大きな役をもらいました。非常に重大な機会で、ふさわしい歌手がいなければ、成り立たなかったでしょう。私に関しては、ムーティが成長を助けてくれました。ベストを尽くすことができたとしたら、それは彼のおかげですし、私も何か彼のためになっていたのだと願っています。私とムーティの間には共感するものがありますし、他の人から見てもそうだと思います。」

イタリアの学校がクラシック音楽に無関心だというマエストロ・ムーティの主張について、あなたは彼の立場に深く共感していますね。
「もちろんです。最強のレベルで彼に賛同しています。イタリアでは音楽が援助されていません。高校や学校で、マンゾーニについては語られるのに、ヴェルディ、ボーイト、ダ・ポンテ、その他、イタリア人であれ外国人であれ、音楽家について語られることがないというのは、どうやったらありうるのでしょうか。世界中で羨ましがられている我々の文化の一部が、イタリアでは助けられていないのです。私達芸術家は大切にされていません。でも、耐え忍んでいます。このことに関しては、私達は自分の仕事を果たし、自分の道を前進しています。けれども、学校では深刻です。例外的な教師が少しいるだけです。彼らは自分自身で特別な関心を持ち、ことによったらクラスを劇場へ連れていったりしています。けれども、彼らを除けば、音楽は教えられていません。この意味で、マエストロ・ムーティによる講義はとても素晴らしいし、大切です。けれども、今後の展望は落胆的です。音楽に関心のある家族に生まれるか、それとも、音楽と関係をもたないかは、とりわけ人格形成となる年代において非常に深刻なことです。」

私も非常に憂えるべきことだと思います。あなたの素晴らしいキャリアに戻りましょう。グランド・ゼロで行われた著名なコンサートで、マエストロ・ムーティによる指揮で歌いました。この体験について思い出すことは何でしょうか。
「この体験で思い出す最も強烈なことは、コンサートの最後に起きました。《ウィリアム・テル》からの曲を歌ったのです。自由について語った作品です。愛する人が犠牲になった両親が写真を持ってきていて、全員が写真を手に持って上げました。ごらんのとおり、このときのことを思い出すと、また感動がこみあげてきます...。ラベンナからすさまじい旅行をして、非常に疲れてたどりつきました。そういったことは別にして、それでも、そこにいてこのコンサートを行ったことは重要でしたし、私はやりとげました。さらに、夫も一緒に歌いました(編集部注:バスのナターレ・デ・カロリス)。」

ちょうどいい機会です。夫婦がふたりともオペラ歌手であるというのはどういう生活ですか。
「互いに理解しあっています。私達の仕事はむつかしいです。時には、長期間家を離れます。けれども、同じ仕事をしていることで、より容易になっています。もしも私がしている仕事に就いたことのない人と結婚していたら、たくさんの問題を抱え、すべて破滅に追いやられていたのではないかと、まさしく思います(編集注:大笑い)。」

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, 17 November 2007

マエストロとの共演が続くフリットリ

今日のピアチェンツァの新聞にフリットリのインタビューが載りました。

マエストロ・ムーティが指揮するケルビーニ管の公演に、16日、17日、出演しています。
また、来年秋のウィーン国立歌劇場来日公演《コシ・ファン・トゥッテ》でも共演します。

マエストロとは共感するものがある、と語るフリットリは、ラベンナ音楽祭がニューヨークで、いわゆるSeptember11のためのコンサートを行ったときの心の痛みについても語っています。
マエストロも同じ痛みをかつて語っていましたが、遺族がコンサートで写真を掲げたときの悲しみです。

追って紹介します。

2007年11月17日 Liberta
«Tra me e Muti c'è grande empatia»

マエストロを想って1分1秒を過ごしていますけれども、その情熱に見合うだけの時間がとれず、悲しいです。心だけはいつもヨーロッパをさまよっているのですが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 28 October 2007

「夜の女王」から引退するダムラウ

メトロポリタン歌劇場の《魔笛》公演で、2ヶ月の間に夜の女王とパミーナの両方の役を歌うダムラウの記事が、今日のニューヨーク・タイムズ紙に載っています。

それによれば、声を守るために、夜の女王を歌うのは、このメトロポリタン歌劇場公演が最後だとのこと。この役からは引退するそうです。

「スポーツ競技の離れ業のようなものです。注意深く歌わないと、ケガをする可能性があります。歳とともに、回復は速くなくなります。自分のからだを守る必要があるのです。他のたくさんの役が待っていますし。」

彼女はマエストロ・ムーティと昨年ザルツブルク音楽祭で共演して、夜の女王を歌いましたが、幸福な果実がDVDで残ったことを、嬉しく思います。

来年の《魔笛》再演のキャストはどうなるのでしょうか。11月の発表が待ち遠しいです。

2007年10月28日 The New York Times
One Voice for Innocence and Experience

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 05 October 2007

ブルネッロのインタビュー

来日中のチェロ奏者、ブルネッロのインタビューを興味深く読みました。

マエストロ・ムーティのアドバイス(国際的な大きなコンクールに参加してみたら、というアドバイス)もあって、チャイコフスキー国際コンクールに出場して優勝した彼ですが、ユベントスの大ファンです。それも、プラティニ!マラドーナよりも、他の誰よりも素晴らしいプレーヤーだった、と語るブルネッロ。全く同感。

2007年10月5日 The Daily Yomiuri
Mario Brunello scales lofty heights of cello world

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 24 August 2007

はじめてのドイツ・レクイエム

昨日のイル・ジョルナーレ紙にザルツブルク音楽祭総裁フリムのインタビューが載っています。今年の同音楽祭を総括しています。
その中で、カラヤン生誕記念年の来年、マエストロ・ムーティが大きな役割を果たすことにも触れています。
新しい情報はないようですが、夜にまた紹介します。

2007年8月23日 Il Giornale 紙
Jurgen Flimm: l’anno prossimo largo a Muti

マエストロがウィーンとイタリア(ナポリ)の関係について何度も語っていましたが、同じような記述を読んだことがあったなあ、と探していました。
もちろん、マエストロについては触れていませんが、ワルツのことを書いた本に載っていました。

ウィンナ・ワルツ
NHKブックス
加藤雅彦
2003年12月
第8章 夢と現実
(3)ベラ・イタリア

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, 22 August 2007

ドパルデューの友情

昨日のスタンパ紙に載ったドパルデューのインタビューを、とても興味深く読みました。
マエストロ・ムーティとの《イワン雷帝》の上演が実現すると嬉しいのですが(ロシア語で、となると、聴くほうはちょっとつらい...)。

大好きな俳優ですので、このインタビューも追って紹介します。

2007年8月21日 La Stampa 紙
Gérard Depardieu "Registi vi odio siete analfabeti"

先週、マルタでのマエストロのセミナーの成功をお祈りするカードを出しました。マルタの観光文化省気付になるため、セキュリティチェックが厳しいことでしょう。
カードよりも何よりも、やはり、セミナーに行きたかったです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, 18 August 2007

Alleviが語るエピソード

以前にもラベンナ公演について紹介しましたが、作曲家、ピアニストGiovanni Alleviは、自分のCDをマエストロ・ムーティに聴いてもらいたくて、扮装までしました。
シチリアのザッフェラーナで17日に公演を行う彼のインタビューが、シチリアの新聞に載っています。扮装の部分を紹介します。

このエピソードは、これまでに幾度となくイタリアの新聞で読みました。マエストロに会えるのなら、こういうこともする、という気持ちは、とてもよくわかります。

2007年8月17日 La Sicilia 紙
«Mi travestii da cameriere per conoscere Muti»

「偉大なマエストロ・リッカルド・ムーティによって行われた、2000年12月7日のスカラ座開幕公演で晩餐がありましたが、その際のことです。私はマエストロ個人のテーブルにつくカメリエーレに採用してもらいました。彼に肉を給仕している間、自分が作曲家であることを告げ、あなたに会って、自分のCDを聴いてもらうために、こうやって扮装していると訴えました。ムーティは喜んでいましたが、椅子に私のCDを置いたまま、帰ってしまいました。1ヶ月前にラベンナで、ムーティは私の演奏を聴くためにやってきて、演奏について祝福してくれました...そして、晩餐に招いてくれたのです。」

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 05 August 2007

テレグラフ紙伝えるアラーニャ

今日のテレグラフ紙が、アラーニャ&ゲオルギューとマエストロ・ムーティ、スカラ座がよい関係になれなかった理由を、アラーニャの言葉で記事にしています。おそらく、以前ここでも大いなる不快感をまじえて紹介した、スペインの新聞に載ったアラーニャのインタビューが、下敷きになっているのでしょう。
アラーニャは、マエストロと彼の関係は父子関係のようなものだった、問題は音楽以外のところにあった、と言っています。
歌手が、その芸術以外のことで話題をとるのは恥ずべきことではないか、とあらためて思いました。

2007年8月5日 Telegraph
Mandrake
Passion play at La Scala

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 02 August 2007

ロシュト

アン・デア・ウィーンで《フィガロの結婚》に出演するロシュトのインタビューが、ORFのサイトで聞けます。

とても魅力的な声で話しています。彼女は、マエストロ・ムーティへの深い尊敬の気持ちを、これまでにも何度もインタビューで語っていますが、ここでもそう話しています。

「彼は私の資質を理解し、どの役を私に割り振ればいいか、全く正確に知っていました。時には驚かされましたが。というのも、ヴィオレッタやデズデモナのように、私自身、演じるだけの勇気の持てなかった役柄でしたから。けれども、ムーティは、私がこれらの役をうまく歌えると、非常に確信を持っていました。そして、偉大なマエストロがそう観ているのなら、とそのことが私に確信を持たせてくれたのです。」

彼女は、マエストロがスカラ座で指揮した《カルメル会修道女の対話》で、ブランシュを歌うはずでしたが、キャンセルしています。この役は、文句なしに彼女のお気に入りの役なのだとか。もうすぐリリースされる、マエストロの上演の映像で残っているはずだったのに、と残念です。

2007年8月2日 ORF
Musik Porträt "Figaro"-Gräfin Andrea Rost
http://oe1.orf.at/inforadio/79233.html?filter=5

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 22 June 2007

DVDになる《ドン・カランドリーノの帰還》

ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭でMonsieur Le Blondeを歌ったMarco Vincoのインタビューを読みました。

その中で、《ドン・カランドリーノの帰還》がRAI TRADEによってDVDになる、と語っています。ピアチェンツァのリハーサルにRAIが来ていたことは記事になっていましたから、楽しみです。放映されるだけでなく、市販されるといいのですが。

また、同作品は今年秋以降、確実なところでは、Las Palmas、 Ravenna、 Piacenza、 Pisa 、さらに、おそらくは、パリ、モスクワで再演されるだろう、とも語っています。

ムーティとの共演はどんなふうですか。
「私にとっては最も刺激的で、キャリアの形成に最も効果のあった経験のひとつとなりました。ムーティは、全くもって、最高に素晴らしいトレーナーです。」

個人的にどのようにいい恩恵に預かりましたか。
「彼に非常に高い評価をもらいました。このことが、声の技術の面においても、舞台芸術性の面においても、さらにいい演奏をすることへの刺激になりました。彼のレッスンのおかげで、結果について確かな手ごたえを感じることができました。共演者達とともに良い結果をすぐに出しましたし、聴衆に関しては非常に大きな成功を収め、新聞評もよいものでした。」

2007年6月20日 L'Arena 紙
Il basso del belcanto
Marco Vinco diretto da Muti a Salisburgo

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 21 June 2007

ダムラウの夢

7月末にGuenzburgで、イタリア・オペラのアリアの野外コンサートを開くダムラウのインタビューが、アウグスブルグの新聞に載っています。

彼女がインタビューを受けている映像をいくつか観たことがありますが、声も表情も本当に魅力的。また、この記事も、彼女が言葉には何の問題もないこと(独語は当然、さらに英仏伊西語がわかっている)に触れています。
売れっ子の彼女ですが、その財産、すなわち喉と声帯をとても大切にしていて、自分の体が言っていることに耳を傾ける、と語っています。バイオリン奏者ならば新しい楽器を買えばすむことでも、声については、気を配らないと壊れておしまいになる、体の声に従えば、万事オッケー、とのこと。

その彼女でも、決してノーと拒絶しないだろうというのが、マエストロ・ムーティから《ラ・トラヴィアータ》のヴィオレッタの申し出があった場合だそうです。ゼッフィレッリの映画で観たヴィオレッタは彼女のすべての出発点、原体験だとのこと。しかも、マエストロについては、彼は他の誰よりも舞台を鼓舞してくれる、と称賛しています。

次の共演が待たれます。

2007年6月21日 Augsburger Allgemeine 紙
Eine Günzburgerin erobert die Welt

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Saturday, 16 June 2007

デズデモナを歌ったChiara Taigi

フィレンツェ五月音楽祭に出演するChiara Taigi が、インタビューでマエストロ・ムーティについて短くコメントしていました。

マエストロ・ムーティによるスカラ座《オテロ》でデズデモナを歌っています。
自分を信頼してくれたムーティと出会えたことを、とても嬉しく思っている、彼は、オペラを究めようとすることにおいては傑出した原動力になる人だと思うし、厳しい人だけれども、あのようなことは彼にはふさわしくなかった、と語り、スカラ座からマエストロが去るに至ったことに暗に疑問を呈していました。

Alla Scala ho cantato per quattro anni di seguito, sono molto felice di aver incontrato Riccardo Muti che ha creduto in me. Lo reputo uno straordinario motore di ricerca della musica lirica; è severo e rigido, ma non ha meritato il trattamento che ha avuto.

マエストロは、今はもう、スカラ座時代に成し遂げたことを誇りに思っているだけで、それは当然のことです。でも、わたしは、いまだに、マエストロがスカラ座を去るに至った経緯に、大きな大きな心の痛みと関心を持っています。
スガルビのコメントを読み、このインタビューを読み、またいろいろ考えてしまいました。

2007年6月16日 Biblio-net Musica Classica
Una soprano dai mille volti
Chiara Taigi interpreta Ismene nell' Antigone di Ivan Fedele

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 31 May 2007

アイーダを是非歌いたいというフリットリ

Opernglas誌最新号のフリットリのインタビュー(カバーストーリー)を、とても興味深く読みました。
ちょうど、スカラ座新シーズンが発表になり、フリットリがいたずらっぽく秘密にしていた2008年スカラ座公演が、プッチーニ三部作であることもわかりました(2008年3月)。

彼女の今回のインタビューでも、リチートラと同じように、マエストロ・ムーティへの特別な気持が感じられます。

たとえば、《オテロ》についてはこんなふうです。

デズデモナは何度も歌っていて、おそらく、11か12のプロダクションで80回は歌っているだろう。どれがベストかを言うのは困難だ。歌手が今ひとつのものもあれば、舞台が今ひとつのものもある。一番のものは、確実に、Graham Vick の演出、Ezio Frigerio の舞台美術によるスカラ座とムーティのもと、Plácido Domingo、Leo Nucciとともに歌ったもので、すべてが非常に高い水準だった。

また、2001年の同誌のインタビュー(これも、とてもいいインタビューでした)で、ヴェルディとモーツァルトへの思いを語っていましたが、そのときと変わっていることがあります。こんなふうです。

ヴェルディのある種の役にはともかく成熟が必要だ。将来は、アイーダをなんとしても歌ってみたいと思っている。おそらく、ムーティがスカラ座にいたら、とっくにアイーダを歌っていたことだろう。ムーティは《運命の力》のレオノーラも歌わせたいと願っていたが、当時は断った。まだ早すぎたからだった。ことによったら、この役は一度も歌わないかもしれないが、アイーダの次には《仮面舞踏会》のアメリアも考えている。

最後に、今はまだ言えないが、ミュンヒェンでとても興味深いデビューの話がある、とまた秘密めかして語っています。何を歌うのでしょうか???

DAS OPERNGLAS  誌 2007年6月号
DAS INTERVIEW
BARBARA FRITTOLI
https://www.opernglas.de/aktheft/index.html

https://www.opernglas.de/aktheft/interview/index.html

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, 28 May 2007

アラーニャの荒唐無稽?なインタビュー

昨日のスペインの新聞にアラーニャのインタビューが載っています。

2007年5月27日 El Pais
Roberto Alagna. El tenor alza la voz

マエストロ・ムーティについても語っていますが、マエストロとの関係の破綻の理由が、キアラさんをめぐるものであったこと、というのには、驚き、失笑しました。これはもう、名誉に関わる問題です。

また、自身のスカラ座での《アイーダ》をめぐるトラブルの原因をイタリアの政治に帰していて、マエストロがスカラ座から去った理由もそこにある、としています。
もちろん、イタリアでは音楽界にも政治の世界が入り込んでいることは多くの人が指摘していますし、スカラ座からマエストロが去る際も労組の存在が報道をにぎわせていました。
しかしながら、マエストロの主眼は、常に、音楽と文化の擁護にあります。特定政党に基点があるのではありません。
この点については、たとえば、イタリアの音楽事情について書かれた日本語の書でも、容易に確認できます。
また、マエストロは、イタリアの政治が自国の文化・音楽に冷淡すぎることを憂え、批判していても、決してイタリアを離れることはしていません。たとえば、ケルビーニ管に力を注ぎ、イタリア各地の劇場の再開を訴えていることからも、それはわかります。

現代イタリアを知るための44章
村上義和 編著
明石書店、2005年5月31日
第37章、38章 イタリアの音楽事情1,2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 25 February 2007

スカラ座に戻ってくるフリットリ

26日に開くリサイタルで数シーズンぶりにスカラ座へ戻ってくるフリットリへのインタビューが、今日のレプッブリカ紙に載っています。
スカラ座に戻ってくることを非常に大切に思っていると語る彼女のインタビューを、いつものように興味深く読みました。

かつては激しいスポーツが好きだったけれども、今は乗馬やアイス・スケートをするくらいで、もっと落ち着いた時間の過ごし方をしている、10歳になる娘のそばで刺繍をしてリラックスしている、歌の勉強が終わるとすぐに刺繍をしているほどだ、と語っています。
また、ミラノで生まれた彼女のスカラ座との結びつきは強く、おそらくみずからも天井桟敷席で観たこともあって、多くのロッジョニストを知っているし、彼らに愛情を感じるとのことです。

スカラ座ではマエストロ・ムーティの時代に多く出演していましたが、2008-2009シーズンにイタリア・オペラの2作品に出演するとのこと。作品名はトップシークレットだとか。バレンボイムとは、トスカニーニ記念コンサートのヴェルディ《レクイエム》で共演するのがはじめてで、予定されているイタリア・オペラはどちらも彼の指揮ではないとのこと。

インタビュアーは、もちろん、スカラ座やマエストロ・ムーティについてたずねています。
マエストロについて次のように話しています。

ムーティ?彼とはラベンナ、マドリッド、ウィーンで非常に多くの演奏を続けてきました。彼はとてもいい状態にあります。波に乗っています。素晴らしい人です。

Muti? Con lui ho continuato a fare tantissime cose fra Ravenna, Madrid e Vienna. Sta benissimo, non perde un colpo. È una grande persona.

彼女がシカゴ響のガラコンサート、トスカニーニ記念コンサートでマエストロと共演することは、ここでも紹介しました。何年先までも予定が埋まっているフリットリが、このようにマエストロとの共演に労を惜しまないことを、ファンとしてとてもとても嬉しく思います。

マエストロとフィルハーモニア管のマドリッド公演を調べていて、フリットリの言う、昨夏のマドリッド公演を紹介するコムーネのサイトをとても楽しく眺めました。パソコンを替えたために保存していた写真などを失ってしまいましたが、また同サイトを探して紹介します。

2007年2月25日 la Repubblica 紙
Il soprano milanese domani fa il suo ingresso al Piermarini dove mancava da qualche stagione
"Torno e non vado più via" Barbara Frittoli alla Scala
Ora il recital, poi il Requiem e due opere

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Tuesday, 13 February 2007

Micha van Hoecke

マエストロ・ムーティのオペラ上演に振付で登場することの多いMicha van Hoeckeのインタビューが、今日のトスカーナの新聞に載っています。
彼の評伝”Micha van Hoecke”がちょうど出ていて、マエストロへのインタビューもその本には載っているそうです。いずれ入手するつもりです。

彼は、クリスティーナさんとのコラボレーションも多く、また、キアラさんの舞台にも関わっています。そういったことが今日の記事のインタビューでも語られています。
この芸術方面にはあまり詳しいとはいえず、この記事ではじめて知ったのですが、彼の伴侶(結婚はしていませんが)はMiki Matsuse という日本人女性だそうです。(マエストロと間接的に関わりのある日本人女性がここにもいることに、不思議な気持ちになりました。)

Micha van Hoeckeは女性にインスピレーションを受け、いつも女性に恋をしていて、女性への愛は人生の神秘だ、と言っています。
そして、記事のインタビューでいちばんに名前を挙げているのがクリスティーナさんでした。自分にとって非常に大切な意味を持った女性で、彼女に魅せられているけれども、それはセクシュアルな意味での愛ではなく、魂における愛だ、と語り、ほかの人にはない熱烈さを彼女の中に見ている、とその深い気持ちを表現しています。
さらに、クリスティーナさんの家族全体を愛していて、マエストロ・ムーティやキアラさんとも一緒にたくさんの仕事をしている、と続けています。

2007年2月13日 Il Tirreno 紙
Per amore, solo per amore
I cinquant’anni di danza, le donne, i progetti di un protagonista
Cristina Muti conta molto per me: è una che sa andare oltre. Il mio sogno è una scuola per formare ballerini

Carmela Piccione
Micha van Hoecke
edito da IlA Palma

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Wednesday, 17 January 2007

歌うことを愛しているヌッチ

歌手としてのキャリア40周年、スカラ座デビュー30周年を祝ったヌッチは、2013年までスケジュールが入っているそうです。でも、彼の妻と娘は、声のがたつきに気づいたときにはヌッチに言わなければならないことになっていて、そのときには引退するとのこと。

ヌッチは心筋梗塞になったときのことをインタビューでたずねられています。

心筋梗塞の後、マエストロ・ムーティの指揮するヴェルディを歌ったことに比べれば、ほかのことなど何でもない、野次を受けて逃げることどころではない、と言っているのは、アラーニャのことが頭にあるのでしょうか。

心筋梗塞になったときは、もう今度こそは危険だ、と思ったそうですが、土曜日に手術をし、火曜日にはスカラ座で、マエストロ・ムーティの《運命の力》のリハーサルに出ていたとのこと。マエストロはオーケストラのリハーサルをやめて、歌手達のほうを向き、ヌッチをたたえたそうです。
出演する歌手たちはみんな若いけれども、大声で歌っていない、ところが、ヌッチは自分と同い年だし、2日前に手術をしたというのに、まるで本番のときのように歌っている、と歌手達に言ったのだとか。
ヌッチは、それは、歌手という仕事への自分の愛情だ、と答えています。だから、記念リサイタルで13ものアリアを歌って、まるで一晩に二つのオペラに出るようなことをするのも、その愛情の表れなのだとか。

2007年1月14日 Avvenire 紙
Nucci: «Canterò alla Scala i miei 40 anni di passione»

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Thursday, 11 January 2007

スカラ座デビュー30周年のヌッチ

1977年に《セビリアの理髪師》でスカラ座にデビューしてから30周年のヌッチについて、インタビューが今日のレプッブリカ紙に載っています。

1981年スカラ座来日公演《セビリアの理髪師》での、ヌッチの素晴らしいフィガロが忘れられません。《私は町の何でも屋》の後、拍手がずっと鳴り止みませんでした。あの公演ではじめてアライサを知り、ルチア・バレンティーニ・テッラーニを堪能しました。

また、スカラ座で《マクベス》再演を聴いたとき、初日の公演後、楽屋口のフロアでファンたちと乾杯をしていた気さくな人柄も、強く印象に残っています。

彼はマエストロ・ムーティとの共演が多く、このインタビューでも次のように少し触れています。

これまでのキャリアの中で、最も助けてくれた人たちは誰ですか。
「当時スカラ座合唱団の指揮者だったRomano Gandolfi。Paolo Grassi、クラウディオ・アッバード。イタリアから出て行きたいと思っていましたが、彼らが私の素質を見抜いてくれました。さらに、リッカルド・ムーティ。彼とともに10年間、仕事をしました。ヴェルディ没後100周年記念では、あらゆる作品を演奏させてもらいました。でも、クライバー、ショルティ、シャイーもいます。指揮者たちにとって信頼できる存在であるのは明らかだと思います。」

スカラ座でいちばん素晴らしい思い出は?
「1994年のムーティとの《リゴレット》です。最初の3公演はブルゾンが歌い、《悪魔め、鬼め》の後には拍手は全くありませんでした。4公演目では、ところが、ムーティは、たとえ自分では幕が開いたら中断されるのは決して好きではないと考えていたとしても、そのときは、聴衆が拍手するのを認めて一瞬演奏を止めたのです。」

2007年1月11日 la Repubblica 紙
"Baritoni vil razza dannata" Leo Nucci le canta a tutti
IL TROVATORE

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Monday, 01 January 2007

マエストロの教え

リチートラのインタビューは、いつもとても興味深く読んでいます。

南フロリダの新聞に彼のインタビューが載っています。フレーニとの親交とそのアドバイスを大切にしているので、キャリアをだいなしにすることはないと思いますが、スカラ座にフリットリやリチートラが戻ってくる日が楽しみです。

(名前の発音について、「チーズ」と言うように、リーチートラと言う say "lee-CHEE- tra," like cheese と、アクセントがチーにあることも話しています。)

邦訳の出たパバロッティについての本には、彼がパバロッティに代わってメトロポリタン歌劇場に出たときの様子が書かれています。このメトへのデビューの話は、どんなインタビューでも避けて通れません。

また、ヴォーグ誌で働いていたことがあることや、現在のガールフレンドの話、オペラのマネージメントをめぐる面倒な話など、いつものようにフランクな内容のインタビューですけれども、それに常に加わるのが、マエストロ・ムーティについてのコメントです。
作曲家がこの作品で何を言っているのか、主張したいのかを考えること。それがリチートラにとってのマエストロの教えだそうです。

《ドン・パスクァーレ》に出演したMario Cassiのコメントも、歌手に対するマエストロの真摯な態度を語るものでした。

「マエストロ・ムーティはリハーサル会場でのときからずっと、忍耐と愛情をもって私たちへの関心と心遣いを見せてくれました。彼はドニゼッティについての解釈に目を開かせてくれ、得がたい経験でした。リハーサルが終わらなければいいのに、とさえ願ったほど、強い関係がしっかり定まっていました。だから、舞台でも安心でき、的確な導き、指揮だと感じるのです。今はもう、この経験がありますから、ボローニャで偉大なブルゾンとともに《ファルスタッフ》に出演してフォードを歌うことにも、立ち向えます。」

マエストロについて語る若い歌手たちのコメントが、これまでにもっと多く紹介されていれば、歌手をだめにする指揮者、という日本での大いなる誤解が生まれることもなかっただろう、とよく思います。

王様と私
ハーバート・ブレスリン アン・ミジェット
集英社

2006年12月31日 Palm Beach Post 紙
Salvatore Licitra brings his tenor voice to the Kravis Center

2006年12月31日 Liberta'紙
«Guidati da Muti, esperienza che segna una carriera»

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Friday, 29 December 2006

Mario Cassi

ピアチェンツァでもマエストロ・ムーティとケルビーニ管は《ドン・パスクァーレ》を演奏しますが、昨日のピアチェンツァの新聞によれば、28日、30日はセカンド・キャストです。

29日にDr. Malatestaを歌うMario Cassi (1973年アレッツォ生まれ)のインタビューが、18日に音楽ニュースサイトに載りましたが、リハーサルについてこれといって具体的な 話を語っていなかったので、紹介はしませんでした。
ただ、彼が《ドン・パスクァーレ》と関わることになった経緯は興味深いものでした。2005年ラベンナ音楽祭のグノー《ファウスト》に出演していますが、そのオーディションを2004年11月に受けてクリスティーナさんの目にとまり、マエストロが準備していた《ドン・パスクァーレ》のオーディションに導かれた(Dr. Malatestaにふさわしいというアドバイス)、というものでした。
クリスティーナさんについて、声と芸術一般について特別な感性をもっている人であると称賛し、マエストロとの共演という、このような素晴らしい体験をできたのも彼女のおかげだと感謝しています。

クリスティーナさん演出のベッリーニのオペラはDVDとなってリリースされていますが、マエストロの《ドン・パスクァーレ》も商品化されないかなあ、と楽しみです。

2006年12月28日 Liberta' 紙
Oggi il critico Moreni parla dell'opera per "Ante..prime"

2006年12月18日 Amadeus Online
A Ravenna, sotto la direzione di Muti, questa sera ultima replica del Don Pasquale
http://www.amadeusonline.net/news.php?ID=1166439966

26日はシチリアゆかりの演奏家のファンの方々と楽しいひとときを過ごしました。シチリアとプーリアのワインを頼むという機知のある人がいて、プーリアのカステッロ・モナチ醸造、サリチェ・サレンティーノの赤ワインをはじめて飲みました。渋みのないとても飲みやすいもので、それも場を和ませてくれました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Sunday, 17 December 2006

ウルマナとスカラ座

スカラ座新シーズン開幕公演でタイトルロールのアイーダを歌っている、ウルマナのインタビューをいくつか読みました。Avvenire紙でもソプラノへの転向を考えていたウルマナの気持ちが語られていて、興味深かったです。
確かに、ヴェルディ記念年のマエストロ・ムーティ指揮ヴェルディ レクイエムを聴いていても、フリットリと拮抗するほどの素晴らしいソプラノ、プリマドン