84 posts categorized "インタビュー:歌手など"

Sunday, 27 September 2009

サン・カルロ歌劇場の合唱団指揮者のインタビュー

ナポリ、サン・カルロ歌劇場の合唱団指揮者になるSalvatore Caputoのインタビューを、面白く読みました。彼のことは既にいくつかの記事で読んでいて、マエストロ・ムーティとの仕事がどうなるのか、待ち遠しく思っていました。

このインタビューによれば、彼自身もマエストロとの仕事に、非常にわくわくしているとのこと。

ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンからナポリへ移るため、記事はスペイン語なのですが、何度読み返しても、???の記述があり、Caputoの理解が間違っているのか、少し不安です。
マエストロ・ムーティは、ナポリ歌劇場のシーズン開幕公演は指揮しても、あくまでも客演するのであり、Caputoが言うような、Muti va a ser el director musical.というようなことはなく、音楽監督になる予定はないのはずなのですが。

マエストロ・アッバードと対比させているところがとても面白いです。イタリア人とは、こういうふうに、両派に分かれて、二つのものを対比させるのが好きなのだ、として、有名なカラスーテバルディを引き合いに出しています。
たとえば、政治的には、マエストロ・アッバードは革新的、マエストロ・ムーティは保守的。二人と共演したことがあるけれども、音楽的には、マエストロ・アッバードはレガートを多用、マエストロ・ムーティはリズムに気づかせてくれる、などなど。

マエストロ・ムーティはかつて、ひとつのプロダクションを複数の歌劇場で共有することを、提唱したことがあります。ひとつには、コスト面の理由があるのでしょう。
ローマとナポリのゆるやかな連合の目的のひとつには、北イタリア偏重の文化界に対して、南イタリア・中部イタリアの素晴らしい文化の再認識を促すことがあるようですが、合唱も素晴らしい指揮者を得て、今後が楽しみです。

Coro Estable Teatro Colón 2009年9月26日
Entrevista al maestro Caputo

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Friday, 28 August 2009

レーピンの夢

今日のレプッブリカ紙に、Ravello音楽祭に出演するレーピンのインタビューが載っています。

彼の夢は、ナポリ、サン・カルロ歌劇場でマエストロ・ムーティと一緒に演奏することだそうです。

ベートーベンのバイオリン協奏曲をマエストロ、ウィーン・フィルと録音したレーピンですが、マエストロについて、プロの演奏家としても、人間としても、最も立派な人のひとりだ、2年前の録音体験は、決して忘れることはないであろうというような、強烈なものだった、と語っています。

実現するのが楽しみです。

2009年8月28日 Il Repubblica
"Il mio sogno: suonare al San Carlo con Muti"

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Tuesday, 04 August 2009

フリムが描くマエストロ像

マエストロ・ムーティがザルツブルク音楽祭で上演する《モイーズとファラオン》で、演出を担当するユルゲン・フリムへのインタビューが、今日のオーストリアの新聞に載っています。

彼はイタリア通としても知られていますが、ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭の企画を共にたてたこともあり、マエストロとは良好な間柄にあるようです。

マエストロについては、そのレパートリーの非常な広さをまず挙げています。誰もが能力の高さを認めている、とも言い、また、カリスマ性もあり、それは、学べば獲得できるようなものではない、とその強みを語っています。
人間としては、非常にユーモア溢れる人であり、好感の持てる、誠実な人であり、他人ととてもうまくやっていける人間で、それは、演出家とであっても同じだ、と評しています。

インタビューは週末にでも紹介します。

《モイーズとファラオン》は、スカラ座で上演したときには、マエストロは、宗教を超えた人の和を強調していました。
今年のザルツブルク音楽祭は、テーマのひとつとして、パワー・ポリティックス、パワー・ゲームを掲げていて、このオペラが持つ、宗教と世俗権力のせめぎ合い、民族のぶつかりあいが、それに合致しているようです(対立の中でのロメオとジュリエットの愛も、このオペラにはあるのですが)。

スカラ座上演では深い感銘を与えてくれた最後のシーン、紅海が割れ、再び閉じ、人々が海にのみこまれ、ひとり呆然とファラオンが立ちつくすシーンが、ザルツブルク音楽祭ではどのように描かれるのか。
映像で観られる日がとても待ち遠しいです。
(ザルツブルクへ行けなくて、ごめんなさい、マエストロ。10月の休暇もとれなくなり、来日が去年でよかった、と悲しい安堵です...)

2009年8月4日 OOE Nachrichten
„Charisma kann man nicht lernen“

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Friday, 17 July 2009

コッポラのインタビュー

コッポラが最新映画"Tetro"について語っています。
二人の兄弟の物語で、モデルは自分の家族だけれども、実話ではない、と言っていますが、その中で、マエストロ・ムーティは自分の従兄だと話しています。

コッポラのお父さんは、トスカニーニが創設したオーケストラで首席フルート奏者を務め、父の兄弟にはオペラ指揮者がいるし、母の父は作曲家。イタリアにいる従兄はマエストロ。

といった具合です。
コッポラの家系図は有名で、いくつか目にしているのですが。

コッポラとマエストロの関係についての記事は何度か読んでいるのですけれども、とても興味深いです。

2009年7月16日 Philippine Daily Inquirer
Fil-Am plays Bruno’s lover

So do you think there is only one room in the family for one genius?

Well, obviously, not in my family. My family is brimming to the top with talent. My father was a solo flutist for Toscanini. My uncle is a great operatic conductor. In my mother’s side, my grandfather was a composer. My other grandfather built the Vitaphone which made movies talk. My first cousin in Italy is Riccardo Muti. In the younger generation, there is Jason Schwartzman, Talia Shire and Robert Schwartzman who’s a fabulous rock star. And then there’s Nicolas Cage, of course, who’s a Coppola. So that line, “There’s only one genius in the family” is meant to express the type of person who would be egotistical as not to give the other members of his family a chance.

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Wednesday, 08 July 2009

キアラさんのザルツブルク音楽祭

今日のCorsera紙にキアラさんのインタビューが載っています。

8月8日はザルツブルク音楽祭で、マエストロ・ムーティが《モイーズとファラオン》の初日を迎える日ですが、David Frayが演奏する日でもあります。

キアラさんは、8月8日はDavidのコンサートに行き、マエストロのオペラのほうは、ゲネ・プロに行くとのこと。

彼女が語るマエストロ観はいつも変わらず。

芸術家らしく、冷淡で、気難しく、複雑なキャラクターのように見えるが、実は、信じられないくらいシニカル、風刺に富んだ人。

ファンであるわたしにとっては、マエストロは温かな人懐っこい人ですが、時として、ファイロ・ヴァンスやホームズを思わせるところがあります。
もちろん、彼らのシニカルさは、南の人間が持つ温かみあるアイロニーとは異なるものですが。

キアラさんにとって、クリスティナさんはすべてを照らす太陽。マエストロは果てしなく広がり、明確に定義できない天、神。

常に自分に厳しくあり、しっかりと芸の道を歩んでいるキアラさんの姿には、とても好感を持ちます。

2009年7月8日 Corriere della Sera
Chiara Muti: vivo «perseguitata» dai miti tra i classici e papà

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Sunday, 28 June 2009

ファニー・アルダンも観たDemofoonte

ナポリで演劇祭が行われていますが、ナポリ派音楽におけるオペラとの接点ももちろんあります。

ファニー・アルダンがこの演劇祭に出演し、舞台にも立っていますけれども、インタビューに応じています。
彼女は、わたしのようなトリュフォー・ファンにとっては、とても印象の強い女優です。流暢なイタリア語で答えていたというインタビューの中で、ナポリについてはよく知っていても、ナポリの劇場芸術についてはあまり詳しくない、しかしながら、先日パリで、リッカルド・ムーティ指揮するDemofoonteを観た、素晴らしい作品だ、これまでにないもののように思える、シェークスピアもモリエールもナポリ演劇に影響を受けた、と語っています。

マエストロはインタビューで、ガルニエ宮での上演では5日分のチケットが売り切れたのだから、2000人の5倍、パリでは10000人がDemofoonteを堪能したことになる、と話していました。

その中には、当然、ファニー・アルダンのような演劇関係者もいたわけです。オペラが総合芸術と言われる意味をあらためて教えてくれる記事でした。

2009年6月27日 Il Mattino
In questa citta' anche la vita e' scena

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Monday, 01 June 2009

Maria Grazia Schiavo

ザルツブルクで喝采を浴びた、ナポリ生まれのソプラノMaria Grazia Schiavo と、マエストロ・ムーティの共演が続きます。

去年10月にオーディションを受けてDemofoonteで歌うことが決まり、2月のナポリ・サン・カルロ歌劇場では、マエストロの指揮でJommelliのアリアを歌い、5月、6月とDemofoonteをザルツブルク、パリで歌い、来年はローマ歌劇場の《イドメネオ》で共演します。

彼女の夢は、少女の頃にその作品を聴いて歌手になることを決めたオペラ、《トラヴィアータ》のヴィオレッタを、マエストロの指揮でメトロポリタン歌劇場で歌うことだそうです。

ダムラウも同じきっかけで歌手をめざし、マエストロの指揮で《椿姫》を歌うことが夢、と語っていましたっけ。

2009年6月1日 Il Mattino
«Napoli non ama i capolavori del suo barocco»

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Monday, 05 January 2009

レーピン

11月、12月は、新聞は限られた紙面しか読む時間がなく、来日していたレーピンがインタビューでマエストロ・ムーティに少しだけ触れている記事を、今頃読みました。

マエストロとはベートーベンのバイオリン協奏曲の素晴らしいディスクを出していますが、レーピンによれば、マエストロとウィーン・フィルが15年前にロンドンでベートーベンの協奏曲を演奏するのを聴き、このコンビとの録音を夢見てきた、とのことです。

2008年12月19日 朝日新聞夕刊
ロシアのバイオリニスト、レーピン
かつての神童、巨匠へ着々

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Monday, 29 December 2008

パッパーノ

パッパーノは、マエストロ・ムーティがローマ歌劇場で《オテロ》を上演した折、5分ほど話をする機会があったと、インタビューで語っています。率直に考えを述べあったそうで、マエストロにサンタ・チェチーリア管との共演を持ちかけたとのことです。

2008年12月29日 Il Messaggero
Pappano: Muti venga anche qui

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Sunday, 23 November 2008

フリットリ

9月、10月にマエストロ・ムーティの来日公演に通えたことは、本当に奇跡的でした。ウィーン・フィル来日公演の放映は、残念ですけれども観られませんでしたし、こうやって、フリットリのインタビュー記事を読んでいると、《コシ・ファン・トゥッテ》来日公演を観たなんて、夢の世界のことのように思えます。

2008年11月18日讀賣新聞夕刊
[クラシック・響]自然な声、極上の美しさ バルバラ・フリットリ

「モーツァルトは自分の役が死なないのも好きな理由。舞台が終わった時、寝そべっていたくないわ」と笑う。

声楽家としての人生を決定的なものにしたのは、今秋も共演した指揮者のムーティとの出会い、という。

 「自分で勝手に解釈するのではなく、楽譜のなかに音楽の真実があることを教えてくれた。それは私の哲学にもなっています」

「いつかワーグナーを歌うのが夢」だというが、「(ドイツでワーグナーの楽劇を上演する)バイロイト音楽祭からきている出演依頼には、まだ承諾していない」という。「私ののどにはワーグナーは負担が大きすぎて、声を台なしにする可能性があるから……」。今は自分の自然な声を生かして歌うことを大切にしている。

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