シカゴの新聞が検証するスカラ座離任(3)
マエストロ・ムーティがシカゴを訪れる前に、シカゴの新聞記事を全部紹介したかったのですが、間に合いませんでした。
でも、紹介はします。
最後は、フリットリのマエストロ擁護です。
週末にはウィーンでヴェルディ レクイエムを歌い、10月には《コシ・ファン・トゥッテ》で来日公演に加わり、来年1月にはシカゴでヴェルディ レクイエムを歌います。
残念なのは、彼女のはじめてのアイーダが、持ちかけたマエストロの棒ではなく、ガッティの指揮で歌われること。でも、きっと、ベルカント・オペラでの共演がまたあることでしょう。
2008年5月25日 Chicago Tribune
La Scala scandal
ソプラノのBarbara Frittoliは、ムーティの強力な仕事の進め方と彼がUSAでの大きな第二弾にどうとりかかるかについて、鋭い判断力を持っている。彼女は、数ある劇場の中で、とりわけスカラ座とウィーン国立歌劇場とで15年以上、彼と共演してきた。彼女の熱烈な想いはいまだに衰えていない。彼女は依然として、ムーティと共演するためにスケジュールをひっくり返すことをしている。
「偉大な指揮者はとても特別な仕事をします。彼らが素晴らしいのはそのためです。ムーティは、音楽を理解している人達、作曲家が望んでいることを理解したい、正確に発見したいと思っている人達と共演することを望んでいます。」Frittoliはモスクワからの電話でそう語った。
「彼は素晴らしいと思います。そして、ムーティは時には、歌手にあまり親切ではなくなります。彼は、こんなふうに言う人が好きではないのです。『これはできません。あの音は出せません。そんなふうには歌えません。』彼は、作曲家が書いたことを正確にやる人達と一緒に働きたいと思っているのです。」Frittoliは言った。
彼女は20代半ばの時に、はじめてムーティと仕事をした。今年の冬にはウィーンで、モーツァルト《コシ・ファン・トゥッテ》で共演した。「彼とは何度となくこの作品を演奏しました。けれども、私は、いまだに彼から何かを学んでいます。」Frittoliは語った。「彼は、音楽の力と台本の力を見せることに注意を払っています。...彼は音楽というメッセージが、作曲家から私達に、時を経て伝わってくることを求めているのです。」
「言うのは簡単です。実行するのはむつかしいことです。」
音楽がムーティにとって関心のあることであり、彼は自分の仕事に献身的だ、と彼女は言った。それが、どういうわけか、スカラ座の煽りたてられたような騒乱のクライマックスにおいて、道からはずされた。信任投票の結果を聞いて、Frittoliはスカラ座で歌うのを2年間やめ、抗議の気持ちを示した。
「私はミラノ出身です。すべてわかっていますし、この話のすべての説明を知っています。」彼女は穏やかに言った。
「ムーティがどういう人か知っています。彼は私達の世紀における、最高のマエストロの一人です。音楽の歴史に名を残すでしょう。」
「シカゴにとっては―最高レベルのオーケストラとムーティの組み合わせ?とても興味深いものになるでしょう。」


Recent Comments