シカゴ響のヴィオラ奏者Li-Kuo Chang(Assistant Principal Viola )の電話インタビューをとても興味深く聞きました。
シャンハイ公演初日のヒンデミットへの聴衆の反応を少し心配していたそうですが、演奏後、マエストロは4回もステージへ呼び出されたそうです。そして、チャイコフスキーの後は、聴衆が最後にはリズムをとりながら拍手をするほどの熱狂ぶりだったとのこと。
公演前にはちょっとしたハプニングがあったそうです。雨で、シャンハイの交通事情もよくなく、マエストロの車の到着が大幅に遅れ、みんなが、マエストロが来ない!ととても心配したとのこと。無事に到着し、マエストロはすぐにステージへ出てゆき、笑顔を見せたとのこと。
Li-Kuo Changはシカゴ響にいる中国系奏者の最年長で、中国の文化大革命の動乱時代をくぐりぬけた唯一の奏者で、シカゴ響に入団した初日に決心したことは、いつかこのオケを自分の故郷へ連れてゆく、だったとのこと。
シャンハイ公演では、英語のしゃべれる、そしてクラシック音楽の好きな副市長がマエストロを表敬訪問した際に、音楽的な面で通訳的な役割を少ししたとも語っています。
いいインタビューでした。
アジア系の奏者の多いシカゴ響にとって、今回のマエストロとのツアーはより一層特別な意味を持っていることが、いくつかのツアーブログからもうかがえます。
CSO Violist Li-Kuo Chang Checks in From China
98.7wmft 2016年1月22日
http://blogs.wfmt.com/offmic/2016/01/22/cso-violist-li-kuo-chang-checks-in-from-china/