カーネギーホール新シーズン
カーネギーホール新シーズンが発表になりました。
マエストロ・ムーティ、シカゴ響の登場はありません。ウィーン・フィルはゲルギエフ指揮です。
マエストロ・ムーティがインタビューで、今USAとキューバのこの状況の中で、いちばんにすべきことは、シカゴ響がキューバで演奏することだ、と答えています。フィラ管がオーマンディの指揮のもと、中国で演奏したことに触れています。文化で先鞭をつける、文化がさきがけとなる、ということでしょう。
また、シカゴ響新シーズンのプログラムが、同響125周年を重んじたものになったのはマエストロのアイデアだそうです。過去にシカゴ響がUSAにはじめて紹介し、初演した作品をプログラムに並べたとのこと。
また、現代曲も大切だけれども、今の自分には、このオーケストラと古典的作品を演奏することのほうが重要だ、と語っています。古典的作品はオーケストラの実力を高めるのに役立つ、モーツァルトを弾ければ、現代曲もうまく演奏できる、とのこと。
また、ウィーン・フィルやベルリン・フィルと同じレベルにあるシカゴ響の演奏をもっともっと世界に発信し続けたい、と語るマエストロです。
2015年1月27日chicago tribune
Riccardo Muti: The CSO should perform in Cuba
2015年1月27日musicalamerica.com
CSO in 2015-16 Focuses on Premieres –- of the Past
シカゴ響の新シーズンのマエストロ・ムーティとのツアーは、10月にUSA(1週間)、そして、2016年1月に極東で(3週間、9公演)、東京も含まれています。
USAの訪問都市は、Kansas City, Mo., Ann Arbor, Mich., Chapel Hill, N.C(初)。
極東の訪問都市は、Taipei、Tokyo、Beijing、Shanghai 、Seoul。
極東ツアーのプログラムは二つで、ひとつは、ベートーベンの5番とマーラーの1番、もうひとつは、プロコフィエフの古典交響曲とヒンデミットの管弦楽曲、チャイコフスキーの4番。
one pairing Beethoven’s Fifth Symphony and Mahler’s First Symphony, and one with Prokofiev’s Classical Symphony, Hindemith’s Concert Music for Strings and Brass and Tchaikovsky’s Symphony No. 4.
2015年1月26日chicago sun-times
Chicago Symphony Orchestra announces its 125th performance season
http://entertainment.suntimes.com/music/chicago-symphony-orchestra-announces-125th-season/
January 26, 2015
CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA ASSOCIATION ANNOUNCES PROGRAMMING FOR ITS 125TH ANNIVERSARY SEASON—2015/16
6月16日20時、6月17日13時30分、6月18日20時、6月21日19時30分
Beethoven Violin Concerto (Julia Fischer )
6月23日20時、6月25日20時、6月26日15時
Bruckner Symphony No. 9
4月7日20時、4月8日20時、4月9日20時
Berlioz Romeo and Juliet (Ekaterina Gubanova, Paul Groves and Dmitry Belosselskiy)
4月14日20時、15日20時、16日20時、22日13時30分、24日15時
Tchaikovsky The Tempest
4月21日20時、23日20時、26日19時30分
Verdi Falstaff
2月11日20時、2月12日20時、2月13日20時、2月16日19時30分
Ligeti Ramifications
2月18日20時、2月19日13時30分、2月20日20時
Respighi Fountains of Rome
12月3日20時、12月4日13時30分、12月5日20時
Prokofiev Symphony No. 1 (Classical)
12月のここにマエストロ・ムーティが登場するのは、前後に何か予定があるのでしょうか。
10月1日20時、10月2日20時、10月3日20時
Beethoven Leonore Overture No. 3
9月17日20時
Liszt From the Cradle to the Grave
Mozart Symphony No. 40
Beethoven Symphony No. 5
9月18日18時30分 シカゴ響125周年記念フリーコンサート
Beethoven Leonore Overture No. 3
Corigliano Campane di Ravello
9月24日20時、9月25日20時、9月26日20時、9月29日19時30分
Chabrier España
CSOの新シーズンがカレンダーに掲載されていました。
マエストロ・ムーティはマーラーの4番を来年4月に演奏し、また同じく4月に《ファルスタッフ》を演奏します。そして、6月には、ブルックナーの9番を演奏します。
シカゴ響の首席バスーン奏者に22歳のKeith Buncke(アトランタ響)の就任が決まったそうです。
IAA Alumnus named principal bassoon of Chicago Symphony
http://interlochenpublicradio.org/post/iaa-alumnus-named-principal-bassoon-chicago-symphony
マエストロ・ムーティとシカゴ響は1月末にカーネギーホールで演奏しますが、マエストロが同ホールについて語っています。
マエストロは1975年にはじめて同ホールで演奏したときのことを忘れられないとのことで(フィラ管)、音がほころんで開花してゆくかのような雰囲気に感銘を受けたようです。
また、フィルハーモニア管との最後の同ホール公演では、いくつかの楽器の到着が遅れたけれども、新音楽監督となるフィラ管が楽器を届けてくれて、感動した、とのこと。
また、NYタイムズ紙はマエストロのカーネギーホール公演については好意的な評を載せてくれて、辛口の批評家ショーンバーグの評のタイトルはMaster of the batonとあり、誇りに思った、などとも語っています。
2015年1月20日playbillarts
An Exceptional Partnership: Riccardo Muti and the Chicago Symphony Orchestra
19日に放送されたマエストロ・ムーティのインタビューが聞けます。
チャイコフスキーの交響曲は古典派だからロマン派風の演奏はしないように、と語っています。実際の演奏には結構、見得をきっているように感じられるところがあったりするのですが、確かに、均整のとれた演奏です。
twitterでマエストロの腕時計に触れている人がいました。マエストロが腕時計にとてもとてもこだわる人であるのはく知られていることだと思っていたのですが...。
http://blogs.wfmt.com/andrewpatner/
Monday, January 19, 2015
木之下晃さんが12日、亡くなりました。78歳。
マエストロ・ムーティの素晴らしい写真を何枚も撮っていました。心からご冥福をお祈りいたします。
2015年1月19日朝日
音楽写真家の木之下晃さん死去
マエストロ・ムーティとシカゴ響の15日の公演評が出始めていますが、19日には恒例のマエストロへのインタビューがあります。
http://blogs.wfmt.com/andrewpatner/
Monday, January 19, 2015 at 10:00 pm - Riccardo Muti
Andrew speaks with Chicago Symphony Orchestra Music Director Riccardo Muti.
マエストロ・ムーティ夫妻とも親交のあったチェスキーナ洋子さんが10日に亡くなりました。82歳でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
2015年1月12日共同
C・永江洋子さん死去 イタリア在住の音楽家支援者
http://www.sanspo.com/geino/news/20150112/sot15011220130008-n1.html
2015年1月12日la nuova di venezia
Addio a Yoko Ceschina, la milionaria mecenate
兼高かおるさんの番組にマエストロ一家と出演した映像、再放映される機会があるといいのですが。
ここ数年、つらいニュースがどんどん増えてゆく...
シカゴ響会長に1月12日から就任するJeff Alexander についてマエストロ・ムーティがどう判断したかの記事は、何度読んでもすごいと思います。
指揮者からみたオーケストラ運営サイドのトップは、ひとつのオケでは成功しても、別のオケでは失敗することもありうるので、彼が、前のオケでどのような業績をあげたかは、材料にならない、直接彼にあって、目を見ながら話して判断した、と語っています。シカゴ響の演奏を聴いた後の彼のコメントが思慮深いものだったこともポイントになっています。
また、フレンチ・ホルン奏者であり、ピアニストを伴侶としていることも判断材料になる、我々は同じ音楽家同士、同じ言葉で話していることになるし、彼には音楽家の問題も理解できるということになる、と肯定的です。
相手の目を見てその話している内容を吟味して判断する、というのはすごい。本物か偽者か、見抜ける、ということです。そういうマエストロに軽蔑されないように、いつまでも誠実で真摯なファンでい続けたい、とあらためて思いました。
2015年1月9日chicago tribune
Incoming CSO head is quiet, but will be heard
シカゴ響のプログラム企画部門の副責任者the CSO’s vice president of artistic planningは空席になっていましたが、決定されました。フランス国立管の芸術監督であるイタリア人Cristina Rocca が3月16日から就任するそうです。
マエストロ・ムーティがコメントを出していて、彼女のことを以前からよく知っている、この分野のすぐれた専門家であり豊かな経験を持っている、と信頼を寄せています。
次は、オーケストラの首席奏者の決定でしょうか。
2015年1月8日chicago tribune
Cristina Rocca named CSO's VP of artistic planning
遅まきながら、Eleonora Buratto のfacebookに気づきました。
ローマ歌劇場来日公演でマエストロ・ムーティが楽屋で指導している写真や、打ち上げで歓談している写真、マエストロの熱烈ファン(とうとう、東京にまでいらしてしまいました)と一緒に写っている写真など、興味深い内容です。
ザルツブルクではじめて彼女を聴き、感銘を受けたのですが、《フィガロの結婚》延期は残念ですが、《ファルスタッフ》は楽しみです。
マエストロ・ムーティは昨年12月のケルビーニ管とのツアー中に、世界で活躍するプーリア出身者への賞の受賞式に出席するはずのところを欠席しましたが、同賞のサイトにマエストロが別の機会に受賞している写真が載っています。12月20日にアップされています。
近寄りがたい...
l'Associazione Internazionale Pugliesi nel Mondo
premio internazionale 2014
http://www.puglianelmondo.com/index.aspx?idpagina=photogallery&idmenusuperiore=21&lang=ITA
4日のla Repubblica紙のインタビューでマエストロ・ムーティは指揮者についていろいろ語っていますが、同紙がそれを五つに面白くまとめています。
右手はリズムを刻む、ピアノを弾けることはスコアの勉強に役立つし、歌手とのリハーサルにも役に立つ、作曲の勉強は必須で、和声・対位法・管弦楽法について知っておくこと、文化(人文科学)的素養があること、カリスマ性、の5点を挙げています。
カリスマ性とは何かと問われて、マエストロは、わからない、指揮台の指揮者を見てオーケストラのほうでその有無を見る、と答えています。性格や知識、技術が混ぜ合わさったもので、備えていない者が見せようとすれば、オーケストラから反発をくらう、と語っています。
Credo sia un misto di temperamento,
sapienza, tecnica. Se non ce l’hai e ti
sforzi di esibirlo, ti fai nemica l’orchestra
5regole del podio
1. I movimenti gestuali
2. Il pianoforte
3. La composizione
4. Gli studi umanisti
5. Il carisma
2015年1月4日la repubblica
a scuola da Muti
4日のla Repubblica紙が、ラベンナでオペラアカデミーを開催するマエストロ・ムーティのインタビューを、見開き2ページで載せています。
若い指揮者についてたずねられ、Andris Nelsons が素晴らしいように思える、と語っています。
2015年1月4日la repubblica
a scuola da Muti