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sabato 22 novembre 2014

ヨーロッパツアーの総括

マエストロ・ムーティとシカゴ響のヨーロッパツアーについて、マエストロの興味深いコメントを引用しながら総括している記事がありました。秀逸です。

この記事では、マエストロが指揮台から聴衆に向かって言葉をかけることが多いのに着眼していたり(今回のツアーのウィーンでアンコールを告げる際に、ヴェルディではどう?、と語りかけていることなど)、ヨーロッパがUSAのオーケストラをどうみているかについて、マエストロが重きをおいていることに焦点をあてたり(称賛の評として、これまでよりもヨーロッパ的な音だった、というものがあったことにマエストロが注目している)、シカゴ響でモーツァルトのダ・ポンテ三部作を演奏する可能性について、オーケストラの構成が大きすぎることからマエストロ自身が懐疑的であるらしいことを引き出したり、オペラ上演については、マエストロによれば歌劇場スタイルか、コンサート形式か、しかなく、折衷的なスタイルにはマエストロが懐疑的であること(指揮者と歌手が意思疎通のできないような位置関係におかれるセミ・ステージ方式への批判)など、とてもよくまとめられています。

でも、いちばんは、マエストロが、ミスは仕方がない、音楽を演奏することに全力投球していないことにこそ、強く反応する、と明言していることでした。

マエストロの音楽に対する姿勢については、本当に誤解が多く(たとえば、最近評判の『オペラ座のお仕事』《三澤洋史 早川書房》では、前後の文脈から、マエストロがただただいばるだけのオペラ指揮者であるかのような印象をを与えかねない記述があります)、そういった意味では、「オーケストラは、指揮者の実力を3分で見抜く!?」(日経おとなのOFF 2014年12月号)での三人のコメントは嬉しいものでした。

2014年11月6日chicago on the aisle
Vienna Aisle: Comedic Muti leaves ’em laughing, and impressed by Chicago Symphony’s finesse

http://www.chicagoontheaisle.com/2014/11/06/interview-the-chicago-symphony-orchestra-music-director-riccardo-muti-on-the-fall-2014-european-tour/

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