ザルツブルクはウィーン・フィルとの町
《オルフェオとエウリディーチェ》初日の前にとった、マエストロ・ムーティへのインタビューが報じられています。
ザルツブルク音楽祭に出演して40年になるマエストロですが、ザルツブルクはウィーン・フィルとのつながりを意味するところだ、と語り、ウィーン・フィルを称賛しています。
世界的な水準の名の下にオーケストラが平準化する中、深い伝統にねざしたウィーン・フィル。後輩楽員が先輩楽員を通じて、ウィーン・フィルの音を宝物のように大切にして守っていために、どれほど努力しているかかがわかる。
オルフェオを歌ったKulmanは、マエストロへの称賛と深い好意を隠しません。マエストロがどれほど歌手の声を大切にしてくれるか、1ヶ月をかけたリハーサルで、疲れていたとき、マエストロは彼女のかわりに自分が歌う、とまで言い、実際にそうしたとのこと。
マエストロはまた、自分は音楽にすべてをささげている、そうではない演奏家、手を抜いている演奏家、ルーティンワークのように演奏する人たちにとっては、自分は独裁者に見えるかもしれない、と語っています。音楽は自分にとって、真剣になる、まじめに取り組む仕事なのだ、とも言っています。
こういうマエストロだから、わたしも尊敬し、好きなのです。
2010年8月12日 euronews
The Vienna Philharmonic: Love conquers all
インタビューの全容は映像で観られます。
http://www.euronews.net/2010/08/10/interview-bonus/
ぜ
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