ニルソンの自伝
ビルギット・ニルソンの自伝を立ち読みしたとき、彼女がファンについて書いている章が非常に興味深く、いつかここでも紹介したいと思っていましたが、邦訳が出ました。
イタリアでの公演の様子(ベームとナポリ・サン・カルロ歌劇場のエピソードといったら!)、カラヤンとの確執などにも引きつけられます。
彼女がファンについて語っていることは、わたし自身、そういうファンでありたい、そういうファンにしかなれない、と思い続けてきたことなので、深い感銘を受けたのでした。
「(本当のファンは、)たくさんの人が集まるところに現れても、群れはしない。本当のファンは、良い舞台を見せたい芸術家は邪魔されたくないということをよくわきまえている。
真のファンは、わざわざ自分に注意を向けさせようとはしないが、自分の好意に反応があると、天にも昇る心地になる。けれど自己中心的な下心をもつことはない。」
これからも、他のファンの存在も尊重しながら、静かにマエストロ・ムーティを見守り続けていくファンでありたいと思います。
ビルギット・ニルソン オペラに捧げた生涯
市原和子 訳
春秋社 2008年8月25日
3200円


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