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Wednesday, 07 May 2008

ニューヨーク・フィルの落胆

今日のニューヨーク・タイムズ紙は、マエストロ・ムーティのシカゴ響音楽監督就任ニュースが、ニューヨーク・フィルをどれほど落胆させているかを報じています。

オーケストラのメンバー達は、自分達が選ばれず、シカゴ響が選ばれた理由を何とか探そうとしています。正直、このような記事をニューヨーク・タイムズ紙で読むことは、本当につらいことでしたし、驚くべきことでした。

ニューヨーク・フィル会長Zarin Mehtaは、マエストロには公式の申し出は何もしていない、と否定しています。けれども、それは解釈の問題であり、マエストロ自身は申し出があったことを示唆したし、オーケストラのメンバー達の中には、マエストロに対して音楽監督の打診がなされたのではないか、と思っている人達がいる、と記事は書いています。

そして、メンバー達は、拒まれた理由、ニューヨークが選ばれなかった理由をいろいろ考えています。

ニューヨークは世界のトップアーティストが毎シーズン訪れること、スカラ座を辞任した理由が政治的なもめごとに嫌気がさしてのことであれば、ニューヨークよりは、シカゴの穏やかで安息の得られる雰囲気のほうがいいのだろう。
また、タイミングと機会の問題と言うのであれば、ニューヨークが話を持ちかけたころは、まだ、有名オーケストラの音楽監督という職に束縛されたくないと思っていたのだろう。
などなど。

マエストロこそが音楽監督のベスト・チョイスだと思い、マエストロとフィルハーモニックは素晴らしい関係を築き、マエストロも自分達に心を向けていた、と思っていたのに、突然、シカゴ響の音楽監督就任のニュースが現れたのですから、大切な人を奪われた気持ちになる、というのはよくわかります。

マエストロとの関係において、できたはずのことで、やらなかったことはないと思う、あとはマエストロの好みの問題だという、痛々しいまでの気持ちが伝わってきます。

結局は、マエストロの言うところの、タイミング、なのでしょうか。

2008年5月7日 The New York Times
At the Philharmonic, Musings About Muti

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