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domenica 11 maggio 2008

ザルツブルクのマエストロ

10日のナポリの新聞に載った記事から、マエストロ・ムーティのコメントを抜粋して紹介します。ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭の9日の開幕公演を終えてのものです。

2008年5月10日 Il Mattino
«I rifiuti passano la cultura di Napoli resta per sempre»

(略)「これが我々が輸出すべきナポリです。ピッツァやモッツァレッラ・チーズ、マンドリンの街ではなく、ヨーロッパ文化の息吹のある街です。」マエストロは疲れているが、明らかに満足げに語った。(略)

カラヤンが創始したこの音楽祭の聴衆をとりわけひきつけたのは、Paisielloの音楽、モーツァルトに非常に似たハーモニーだった。しかし、1779年に書かれたときにはまだ、ザルツブルク生まれの天才はイタリア三部作を構想していた段階に違いなかった。「それが、1700年代ナポリ派音楽の重要性を強調することに固執する動機です。すべてがこのグループから生まれているのは明らかです。モーツァルトがナポリ派のオペラを知らなかったとしたら、おそらく彼はあのような姿ではなかったと言っていいでしょう。」とムーティは言った。マエストロは昨日午前、ほぼ世界中から音楽祭を聴きにかけつけたプレスと会見した。音楽祭は明後日まで(閉幕は再びムーティに任され、Hasseのオラトリオ «I pellegrini al sepolcro di Nostro Signore»で終わる)、コンサートやナポリ派音楽に向けられた研究に関する会議を催す。(略)

ザルツブルクの街では中心街の商売人達もナポリへの敬意を払っている。ハフナー通りをナポリのスペイン地区の小路のように飾り付け、夜までBGMが流れているのである。この数日間ザルツブルクに押し寄せる旅行客にとっては、さらなる魅力だ。ナポリのリセオVelottiの生徒達はここへ小旅行をしているが、驚いている。ムーティは言う。「現在、ナポリの印象はゴミ問題と結びつけられています。けれども、これは世界中で生じていることですし、移りゆくことです。Giambattista Vico の労によるナポリのGirolaminiの図書館を訪れたならば、この街が、1700年代にはヨーロッパの数々の大きな首都と対等の関係を保っていた、比類なき都市であったことがわかるでしょう。」(略)

こうして、来年はJommelli のオペラ・セリオ «Demofoonte»、台本はMetastasio(その韻文作品については、モーツァルトも取り組んでいる。モーツァルトはナポリへ旅行した際にこの作曲家に会っている)による作品と、Paisiello のMissa defunctorumに挑むが、今後続く音楽祭は新しい展望のもとにあると考えられる。「我々はナポリ派オペラの最後、その境界にまで達したいと考えています。メルカダンテやパチーニと言った名前を想定していて、そこでは1700年代ナポリ派音楽が、ベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティといった1800年代のメロドラマにつながっていきます。」このようにムーティは説明した。また、シカゴ響での新たな任務にもかかわらず、ザルツブルクから離れることはないという。「単に私のスケジュールを少し整理するだろう、というだけのことです。今年は私のザルツブルク38年目にあたりますし、戻ってこないということはありえないでしょう。」オーストリアの著名イベントの総裁Helga Rabl-Stadlerの質問に答えて、マエストロはこう言った。彼女の質問は、マエストロが2010年から年間10週間、USAで過さなくてはならなくなることを懸念してのことだった。

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