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domenica 22 ottobre 2006

フィラ管の行方

今日のフィラデルフィアの新聞が、エッシェンバッハの音楽監督辞任について報じています。

理由については、功績はいろいろあるけれども、彼の音楽スタイルにオーケストラが慣れることができなかった、ということをあげています。

エッシェンバッハは基金を起こし、演奏プログラムを開拓し、レコーディング契約を促進したけれども、オーケストラの多くのメンバーは彼のあわただしい到来にせきたてるような感じを覚え、しかも、彼の自在なテンポと流麗自発的な音楽作りといった、戦前のヨーロッパへの揺り戻しのようなやり方に、どこでもそれは抵抗にあいそうだったけれども、ことのほかオーケストラが慣れることができそうになかった、としています。

次期音楽監督については、いろいろ名前が挙がっています。
マエストロ・ムーティについては、とりあえず、今まで以上にフィラデルフィアで愛されているし、スカラ座を去ったことでスケジュールに余裕のあることから、フィラ管に時間をさいてくれるのではないか、としています。

でも、このクリティックが主張するのは、フィラ管にすべてを捧げてくれるような強いリーダーシップを持った音楽監督の必要性であり、ニューヨーク・フィルをかつての凋落から救ったマズアのような方針、I tell them that if you don't want to play for me, I'll go home.「私のために演奏してくれるのでなければ、帰ります。」です。

マズアの言葉はプライベートな会話でのものだとのことですが、すべての音楽監督に共通するものではないでしょうか。とてもいい言葉だと思いました。

マエストロ・ムーティがスカラ座を離れたこと、そして、11月にちょうどフィラ管を訪れることを、ハイティンクがドレスデンを離れてシカゴ響に時間を割けるようになったことのように、神の僥倖、天の配剤としているこの記事ですが、何かマエストロのコメントが聞かれるかもしれません。

シカゴ響とともにフィラ管もこんなに早く音楽監督探しをすることになるとは、指揮者の複数オーケストラ音楽監督就任が当たり前のような昨今、いい指揮者はなかなかいないものだということなのでしょうか。

2006年10月22日 Philadelphia Inquirer 紙
Minus a maestro: A long codaThe orchestra is losing Eschenbach and reprising its search for direction.
By David Patrick Stearns
Inquirer Music Critic

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Commenti

こんにちは。以前、NYフィルとのファウスト交響曲の記事にTBさせていただいたことのあるフィラデルフィア在住のものです。この新聞記事は先日買って読んでいたのですが(で、あまりに勝手な内容に腹を立てていたのですが)、とても美しくまとめていらっしゃるのに感動しました。またTBさせていただきました。
来週はいよいよフィラデルフィアにムーティがやってきます!とりあえず最低二回は聴きにいく予定です。彼の指揮する「死と変容」なんて想像するだけでゾクゾクします。エッシェンバッハ関連でちょっと暗くなっていたのですが、本当に楽しみです。

Scritto da: ring_taro | venerdì 27 ottobre 2006 a 19:16:09

ring_taroさん、コメントをお寄せくださって、ありがとうございます。
フィラデルフィアの音楽ファンの方々は、さぞ、気がもめていることでしょう。
マエストロ・ムーティの様子をはじめ、今後のオーケストラのことも、ring_taroさんの興味深いブログで読ませていただくつもりですので、どうかよろしくお願いします。

Scritto da: MIZUNO | lunedì 30 ottobre 2006 a 05:30:43

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» どうなるフィラデルフィア管 [さあ、別の楽園へ! A Stranger from a Different Paradise]
またまたご無沙汰してしまいました。 今日は最近のフィラデルフィア・インクワイヤラー紙のエッシェンバッハに関する記事を見てみます。(記事の面白そうな部分をピックアップするという、本当は一番やってはいけないことをやっちゃいます。) まずは10月21日の記事から。 現在、エッシェンバッハ氏はパリの自宅にいるが、いまだ直接マスコミには語っていない。スポークスウーマンを通して契約の延長をしない理由を、音楽監督に就任した時に設定した目標を達成したからだとコメントした。 「クリストフはとて... [Continua a leggere]

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